
中央銀行―セントラルバンカーの経験した39年
白川方明
東洋経済新報社 / 2018-10-12
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推定読了時間 約12時間5分
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この本について
仕事で大きな判断を迫られるとき、目の前の数字や周囲の声に引っ張られて、本当に見るべきものを見失っていないか…と不安になることがあります。特に政治や組織の圧力が絡む場面では、「正しい判断って何だろう」と立ち止まることが増えます。 白川さんの『中央銀行』は、その迷いに対して現実的な視点をくれる本でした。たとえば、金融政策の効果が消えるのは政策の失敗ではなく、外部ショックが相殺しただけのこともある、という冷静な考え方。あるいは、中央銀行が薬剤師のように“劇的な効果”より“副作用の少ない回復”を重視せざるを得ないという比喩。さらに、独立性が求められる一方で、社会からの信頼や共感がなければ成り立たないという現実。これらは専門知識というより、複雑な状況でどう判断を積み重ねるかという職業倫理に近い話だと感じました。 組織の中で長い目線を保ちたい人、あるいは「専門性と説明責任のあいだでもがいている人」には特に刺さるはずです。中央銀行というテーマを越えて、どうやって迷いながらも判断を続けるかを考えさせられる一冊でした。
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出版社による紹介
前総裁が退任後初めて日銀時代の39年を振り返る。物価と金融システムの安定のために中央銀行が果たすべき役割を多面的に論じる。
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