
保身 積水ハウス、クーデターの深層 (角川書店単行本)
藤岡 雅
KADOKAWA / 2021-05-28
累計読者数9
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推定読了時間 約4時間52分
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この本について
仕事をしていると、「この判断、本当に大丈夫なんだろうか」とか、「上が言うからやるしかないけど、どこまで自分で確かめるべきなのか」という迷いって、結構つきまといます。自分の裁量を信じたいけど、組織の空気や“必須案件”みたいな圧力の前では、慎重さよりスピードが優先されてしまう瞬間もありますよね。 『保身』は、一見すると企業不祥事の内幕を追ったノンフィクションなんですが、読んでいるうちに「これは自分の職場でも起こり得る話だな」と妙に胸がざわつきました。たとえば、トップの一言が現場の判断を奪っていくプロセスや、責任を取るべき人が取らず、現場だけが消耗していく空気。こういう構造が積み重なると、誰も動かなくなる。そんな流れがとても具体的に描かれています。また、ガバナンスって結局何なのか、内部統制とどう違うのかといった話が、事件の実例とセットで語られるので、抽象論とは違う“現場で感じるリアリティ”として入ってきます。 読んでいると、組織の中で迷いながら働く自分の姿と、登場人物たちが重なってくる瞬間が何度もありました。「どう動けばよかったのか」を一方的に断じる本ではなく、判断の揺らぎや葛藤ごと描いてくれるので、仕事の進め方を少し客観的に見直すきっかけになります。 組織の力学に振り回されがちな人に、静かに響く一冊だと思います。
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出版社による紹介
なぜ、小物ばかりトップになるのか!? 日本にはいまだ経営トップの不正を監視し、正す機能がない。 隠蔽された「騙されるはずのなかった」地面師事件。積水ハウスで起きたクーデターの内実を明かし、この国の漂流する企業倫理までも抉る経済ルポ! 地面師=他人の土地を自分のもののように偽って第三者に売り渡す詐欺師 積水ハウスは地面師に騙され、取引総額70億円、55億5900万円を支払った。 役職が上の者ほど、責任から逃げる。 実力派会長の突然の辞任。それは、社長の「保身」によるクーデターだった! 積水ハウスでは2018年、地面師事件の全容解明を進める会長が失脚した。 背景には、事件への社長責任が明記された「調査報告書」の存在があった。 責任を問われた社長が、会長を返り討ちにしたのだ。 11年のオリンパス事件以降、東芝、日産自動車、関西電力、東京電力とトップ企業の不祥事が繰り返されている。 下には厳しく、上には優しい、名ばかりのコンプライアンスはなぜ蔓延したのか? 積水ハウス事件から、日本企業の腐敗構造までも暴く経済ルポ! 【目次】 まえがき 序 章 解任――クーデター政権、樹立す 第一章 事件――推進圧力は社長がもたらした 第二章 不正――現場は地面師に引き寄せられた 第三章 予兆――カリスマ君臨と腹心の野望が交錯する 第四章 暗闘――副社長、策動す 第五章 隠蔽――絶対権力の道へ 第六章 結集――公器としての会社を問う 第七章 総会――企業倫理、漂流す 終 章 腐敗――立憲主義を取り戻せるか? あとがき 主要参考文献
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