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菜根譚 (岩波文庫)

菜根譚 (岩波文庫)

洪自誠 and 今井 宇三郎

PHP研究所 / 2007-03-19

累計読者数7
平均ハイライト数 20件/人
推定読了時間 約7時間26分
star総合評価 59/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 27%

この本について

仕事でも家でも、つい感情に振り回されてしまう瞬間ってありますよね。頭では分かっているのに、怒りや焦りが先に動いてしまう。あとから自己嫌悪が押し寄せてきて、「もう少し落ち着けたら違ったのに」と何度も思う。僕もそこから抜け出せずにいた時期がありました。 『菜根譚』を読み返していて救われたのは、「感情に飲まれそうになった瞬間に、ふと我に返るだけで流れが変わる」という視点でした。烈火のような怒りがわいたとき、その状態を“知っている自分”に気づくことで、魔性の勢いが落ちていくというあの一節です。完璧に制御する必要はなく、まず気づくこと。それなら今の自分でもかろうじてできるかもしれない、と力が抜けました。さらに、この本は「一歩譲る」「三分減らす」など、衝動を抑えたり、他人とうまく距離を取ったりするための小さな行動を具体的に示してくれるので、読みながら自然と自分の反応が変わっていく感覚があります。 もう一つ、この本が静かに効いてくるのは「執着しすぎず、過ぎたことは風のように流す」という姿勢です。竹やぶを抜ける風のたとえが象徴的ですが、感情の余韻をいつまでも握りしめなくていいと思えるだけで、人間関係のしんどさが少しやわらぎました。怒りや後悔にしがみついてしまいがちな人ほど、ここの比喩が胸に残るはずです。 感情に疲れやすい人、他人への接し方に悩んでいる人、そして「もっと穏やかに生きたいのに、実際はなかなか難しい」という人には、静かに寄り添ってくれる一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

?「菜根譚」は、人生の書である。著者は明の人、洪自誠。人たるの道を説く儒教、のんびり自足する思想を説く道教、悩める心の救済となる禅。この三つの教えが渾然一体となった、不思議な魅力をたたえた古典である。そしてなぜか、「菜根譚」は中国よりも日本で人気が高い。まさに、日本人が心に刻むべき「処世の道」がここにあると言える。「人に道を譲ることこそ、もっとも安全な世渡りの極意」「至るところに人生の楽しみはある。邸宅でもあばら屋でもその点は変わらない」「華美は淡白に及ばない」「風流は世俗のなかにある」……。そんな菜根譚の邦訳の代表作『新釈 菜根譚』が世に出たのは1982年のこと。守屋洋による心に響く口語訳が施された本書は、単行本・文庫あわせて30万部のロングセラーとなった。そして四半世紀を経て、語釈が加わり各条に解説がついた「決定版」が完成した。守屋洋のライフワークは、ここに結実した。 【PHP研究所】
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