
世界の再生可能エネルギーと電力システム 経済・政策編 (NextPublishing)
安田 陽
インプレスR&D / 2019-02-08
この本について
エネルギーの話って、結局どこを信じればいいのか分からなくて、議論を見るほど混乱してしまうことがありませんか。コストなのか、安全性なのか、技術なのか。自分も「結局どれが正しいんだろう」とモヤモヤしたまま手を動かせない時期が長くありました。 この本が面白いのは、再エネを“賛成か反対か”みたいなざっくりした話にせず、外部コストや炭素生産性といった定量的な軸で「なぜ各国がこれを選んでいるのか」を淡々と説明しているところです。太陽光と風力の外部コストの違いとか、NIMBYがなぜ起きるのかといった話も、感情論ではなく社会学や制度設計の観点から扱われていて、議論の土台が整う感じがあります。技術だけ追っても局所解に落ちるし、政策だけ見ても的外れになる、というあたりは特に刺さりました。 読み終わる頃には、「発電方式ごとの良し悪しを比べる」から「システム全体でどうコントロールするか」という視点に切り替わるはずです。世界がなぜ風力を主軸にしているのか、日本で議論がかみ合わない理由はどこにあるのか、そういう“背景の筋道”を自分で説明できるようになる感覚があります。 エネルギーの話題で毎回モヤっとしてしまう人、議論がふわっとしていて落としどころが見えないと感じている人には、じんわり効く一冊だと思います。
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ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの17%が集中しています。
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