
AMETORA(アメトラ) 日本がアメリカンスタイルを救った物語 日本人はどのようにメンズファッション文化を創造したのか?
デーヴィッド・マークス、奥田祐士
DU BOOKS / 20170818
この本について
服のことを考えるとき、「自分の好きってどこから来たんだろう」とか「なんでこの組み合わせが落ち着くんだろう」と、説明できないモヤモヤが残ることがあります。仕事帰りに店をのぞいても、流行に乗りたいわけじゃないのに、なんとなく“正解”を探してしまう感じ。僕もずっとそこに引っかかっていました。 『AMETORA』は、その根っこを静かにほどいてくれる本でした。日本のストリートやアメカジが、輸入ではなく“再解釈”として作られてきた過程が描かれていて、読んでいるうちに、服の選び方が自分の生活や価値観と地続きなんだと腹に落ちてきます。例えば、アメリカの元ネタをただ崇めていたわけじゃなく、日本人が欠点さえもあえて残しながら、自分たちの体型や街の暮らしに合うように形を変えてきたこと。あるいは、ティーンや職人やショップが、それぞれの立場で「自分の居場所をつくるため」に服を選んだり作ったりしてきたこと。この視点を知ると、服選びが急に“答え合わせ”ではなく“自分の生活を作る行為”に近づきます。 だからこれは、派手なファッションの話というより、「自分の趣味や選択にどんな文脈を背負わせているのか」を知りたい人に刺さる本だと思います。僕自身、読み終えたあと、服を買うときの基準が少し変わりました。誰かの理想像に寄せるんじゃなくて、自分が毎日過ごす街でしっくりくるかどうか。その判断がしやすくなった感覚があります。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの26%が集中しています。
読書の順序
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