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鹿の王 水底の橋 (角川書店単行本)

鹿の王 水底の橋 (角川書店単行本)

上橋 菜穂子

KADOKAWA / 2020-06-12

累計読者数3
平均ハイライト数 6.7件/人
推定読了時間 約5時間59分
star総合評価 49/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 53%

この本について

仕事でも家でも、どこか「自分の役割に追いつけていない感じ」が抜けないときがあります。覚悟を決めきれなかったり、誰かとの関係に温度差を感じたり、幸せを受け取るのが下手だったり。前に進みたいのに、胸の奥でひっかかっているものはそのまま、という日が続くこともあります。 『鹿の王 水底の橋』の抜粋を見ていると、読んだ人が刺さったのは派手な展開よりも、そういう「心の痛みを抱えたまま生きる感じ」に触れる場面なのだろうと思います。たとえば、幸せはあるのに留めておけないと知っている気持ちとか、ふたつの道をひとりで辿るような孤独とか、痛みを胸の底に押し下げて日々を回してしまうところとか。登場人物たちの迷いは、どこか自分の迷いと重なります。 この物語が効くのは、苦しさを解決してくれるからではなく、その苦しさの「奥行き」を見せてくれるからだと思っています。生と死、病と医術、愛情と責任といった、逃げずに向き合うしかない問題を、登場人物たちが自分の足で確かめていく。その姿を追っているうちに、自分の中の決めきれなかった思いにも少しだけ輪郭がつく。誰かに愛されている実感がすぐに信じられなくても、時間をかけて馴染ませていけばいいのだと思える。 役割と気持ちがちぐはぐなまま頑張ってきた人に、特に静かに刺さる物語です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

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