
トークンエコノミービジネスの教科書
高 榮郁
この本について
プロダクトやコミュニティづくりに関わっていると、「ユーザーにどう参加してもらえばいいのか」「一方通行の発信に限界を感じる」といったモヤモヤが出てきます。数字は追っているのに、関係性は育っていない感じが残るというか、そんな経験はけっこうあると思います。 この本が面白いのは、ブロックチェーンだとかトークンという言葉よりも、「人がどう行動し、どう関わり合うのか」という構造を具体例で見せてくれるところでした。たとえば、漫画アプリの事例。読者が作品を読むほどトークンが貯まり、そのトークンで作家を応援できて、作家はそのトークンで作品の露出を増やせる。企業→消費者の一方向ではなく、消費者→作家→運営…と、動きが循環していく設計になっているわけです。読者が抜粋で残していたのも、まさにこの「相互補助的な関係が生まれる構造」でした。 読んでいて感じたのは、トークンは魔法の道具ではなく、「閉じた経済圏をどう設計するか」という視点のスイッチに近いということです。特定の行動に対して、どんな価値を返せば関係が深まるのか。誰が何を望んでいて、どんな循環だと無理なく回るのか。抽象論ではなく、具体的なシーンでイメージできるのがこの本の強みだと思います。 自分のサービスに「参加の余白」をつくりたい人や、ファンコミュニティをどう育てるか悩んでいる人にはかなり刺さります。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの31%が集中しています。
読書の順序
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