
耳鼻削ぎの日本史 (文春文庫)
清水 克行
文藝春秋 / 2019-04-10
累計読者数4
平均ハイライト数 21.3件/人
推定読了時間 約3時間25分
star総合評価 61/100
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この本について
最近、歴史の話を読んでいても「結局いまの感覚で理解しちゃってる気がするな…」とモヤッとすることが多いんですが、『耳鼻削ぎの日本史』はその感覚を一度ほぐしてくれる本でした。怖いテーマではあるんですけど、読んでいるうちに「当時の人たちには当時の“当たり前”があったんだな」と視点が少しずつずらされていきます。 たとえば、耳鼻削ぎが女性や僧侶に多かった理由や、当時の人にとっては「殺されるよりまし」という受け止め方が本当にあったこと。あるいは、私たちがよく知る“耳塚”の多くが実は史料的に疑わしい、という事実。こういう場面に触れるたびに、自分の頭の中で勝手に作っていた“歴史のイメージ”が崩れます。史料を読む時に現代の常識を持ち込むと、簡単に誤解してしまうという指摘は、そのまま日常の判断にも重なって見えてきます。 もちろん、この本がすべてを説明してくれるわけではないんですが、「思い込みをいったん置いて、状況そのものを見直す」という姿勢を、歴史を通して手に入れられる感覚があります。視点の転換が好きな人や、いつの間にか自分の“常識”に縛られてしまうタイプにはとても刺さる本だと思います。
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出版社による紹介
「ミミヲキリ、ハナヲソギ……」日本中世の猟奇的風俗の謎に迫る! なぜ「耳なし芳一」は耳を失ったのか。なぜ豊臣秀吉は朝鮮出兵で鼻削ぎを命じたのか。史料博捜と耳塚・鼻塚の現地踏査の結果、日本史上最も有名な猟奇的習俗に隠された意外な真実が明かされる! 耳鼻削ぎ図版と「爪と指」に関する論考を増補。身体部位から、日本社会の豊穣なシンボリズムを拓いた画期的論考。解説・高野秀行
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