ヨムナビ
駈込み訴え

駈込み訴え

TRkin

hashimoto / 2023-06

累計読者数10
平均ハイライト数 1.9件/人
推定読了時間 約43分
star総合評価 46/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 44%

この本について

ときどき、人に向けているはずの感情が、自分でも扱いきれない方向に転がっていく瞬間があります。嫉妬なのか、孤独なのか、ただの意地なのか整理がつかなくて、でも誰にも言えないまま胸の奥にしまい込んでしまうような、あの感じです。きれい事では収まらない感情ほど、言葉にしづらいんですよね。 『駈込み訴え』を読んだ人が抜き取っている部分を見ると、まさにそこに反応しているように思います。報われない愛情への苛立ちや、理解されない孤独への悲しみ、そしてそれが極端な決意にまで変質してしまう危うさ。読んでいて苦しくなるのに、なぜか目が離せないのは、そのゆらぎが私たちの日常にもかすかに重なるからだと思います。嫉妬の醜さをただ否定するのではなく、「なぜそうなるのか」を追っていくことで、自分の感情の根っこが少しだけ見えるようになるところがあります。 この物語は救いの言葉をくれる本ではないですが、自分の感情の暗い部分を一度まっすぐ見たいときには、不思議と効いてきます。人に理解されない前提で愛してしまうことの切実さとか、怒るべきところで怒れない自分への違和感とか、そういう影の部分に名前をつけてくれる感触がありました。感情の扱い方に迷っている人に、そっと寄り添う距離感の作品です。 「感情の濃さに振り回されがちな人」に刺さる一冊だと思います。

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

イスカリオテのユダを主人公とした視点で、イエス・キリストに対してどういう感情を持っていたのかを述べるという形式を取っている。イエスと同じ年でありながら、どうしてイエスは主人で自分は召使いなのかという疑問に始まる。ユダはイエス・キリストをイスラエルの王とは認めていないが、彼の美しさは高く評価している。その一方でイエスの発言の中に底意地の悪さを見出して嫌悪感を抱く。いっそ今の内に彼を殺害してしまおうと考えるが、実行せずに金銭目的で彼を売り付けるという決意を固めた。なお、ユダがどこに駆け込んで誰に訴えかけたのかは、明らかにされない。
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要