
「つながり」の創りかた― 新時代の収益化戦略 リカーリングモデル
川上 昌直
東洋経済新報社 / 2019-06-07
この本について
ビジネスをやっていると、「ユーザーとつながれている気がしない」「売って終わりになってしまう」といったモヤモヤを抱えることがあると思います。問い合わせが来た時だけ対応して、こちらからは特に何もできていない。SNS上では“つながっている”はずなのに、実態のある関係になれていない。自分でも心当たりがありすぎて耳が痛いテーマでした。 この本が効くのは、「ユーザーは何のために自分たちを選んだのか」という原点に、もう一度ちゃんと向き合えるところです。単にプロダクトを渡すだけではなく、ユーザーが抱えている状況や“してほしかったこと”にどう寄り添うか。そこが見えると、売り切りではなく継続して価値を届けるためのタッチポイントがどこにあるのかも分かってきます。また、サブスクやリカーリングといった言葉を聞くと「課金モデルの話なのかな」と思いがちですが、この本はむしろ逆で、収益化より先に“つながり”の設計を置く姿勢が一貫しています。 個人的には、契約をしてもらうとは「拘束する」ことではなく、ユーザーの生活の中で伴走する関係をつくることなんだ、と腹落ちしたのが大きかったです。インターネットでなんとなく接点があるだけでは関係は生まれず、ユーザーの活動をちゃんと認識し、その中で自分たちが補助できる瞬間をつくる必要がある。ここができる企業とできない企業の差は大きい気がします。 プロダクトではなく、関係性を軸にビジネスを組み立てたい人には刺さる一冊だと思います。
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