
みんなではじめるデザイン批評―目的達成のためのコラボレーション&コミュニケーション改善ガイド
アーロン・イリザリー(Aaron Irizarry), アダム・コナー(Adam Connor), 安藤 貴子, and 長谷川 恭久
この本について
デザインの話し合いって、気づけば「好み」や「なんとなく」の意見交換になってしまって、終わったあとに結局なにを直せばいいのかよく分からないまま…ということ、けっこう多くないでしょうか。こちらとしては目的を達成したいだけなのに、伝え方が悪かったのか、チームに意図が届かず別方向に進んでしまうこともあります。議論が続いても行動が変わらない感じ、あれが一番しんどいですよね。 この本は、そうしたモヤモヤを「批評」という行為の設計そのものから見直す視点をくれました。たとえば、批評は判定ではなく理解と改善のために行うものだという前提を揃えるだけで、空気がだいぶ変わりますし、理由を添えて質問することでデザイナー側の思考が自然と開かれていく感覚があります。また、思い込みが議論を壊す場面は本当に多くて、相手の意図が分かるまで「どうして」ではなく「もう少し教えてもらえますか」と聞く小さな丁寧さが、意外なほど機能します。さらに、ペルソナやシナリオといった基盤をチームで共有しておくことで、議論がズレていくあのストレスをかなり減らせるのも実感としてよく分かりました。 特に、過去のフィードバック体験で身構えてしまう人や、チームで建設的な議論をしたいのに噛み合わず悩んでいる人には、実用的に効きます。僕自身、批評がうまくいかないのはスキルより「場づくり」と「心構え」なんだなとようやく腑に落ちました。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの27%が集中しています。
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