
ザ・ファシリテーター2
森 時彦
ダイヤモンド社 / 2007-01-26
この本について
会議やチームの場づくりがうまくいかず、「なんで毎回同じところで詰まるんだろう…」と感じること、けっこうありますよね。意見は出ているのに噛み合わないとか、結局リーダーの独断に見えてしまうとか。自分もそこで長くモヤモヤしてきたタイプです。 『ザ・ファシリテーター2』が刺さったのは、技術的なテクニックよりも「状況そのものをどう設計しておくか」の比重がとても大きい、と繰り返し書いてあったからです。場の三分の二はプロセス設計で決まる、という話は正直かなり腹落ちしました。僕らはつい、会議が始まってからなんとかしようとしがちですが、それではストレス下で既知の行動パターンに戻り、同じ議論を繰り返すだけなんですよね。 もうひとつ大きかったのは、ファシリテーションを「優しくすること」ではなく「易しくすること」と定義している点でした。相手が敵対的なら結論は後回しにするとか、逆に支持的ならPREPでいいとか、状況に合わせてプロセスを変える必要がある。ここが曖昧なままだと、いくら対話の姿勢だけを整えても現実が動かない。そのリアルさが、この本の強みだと思います。 さらに、アクションラーニングの話も腑に落ちます。問いを鍛えること、現実の課題を扱いながら自分たちの思考プロセスを観察すること。これって、結局は「組織が学習する状態」をつくるための地道な実践なんだと感じました。何か大きく変えるより、目の前のプロセスを丁寧に扱う方が結果的に組織を変えるのだと思います。 会議の空気に飲まれがちな人や、「議論はしてるのに前に進まない」感覚を抱えている人には、特に刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第7章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの26%が集中しています。
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