
世界のトップを10秒で納得させる資料の法則
三木 雄信
東洋経済新報社,オトバンク / 2020-07
この本について
仕事で資料を作っていて、「なんか伝わらない」「頑張って作ったのに、結局話が前に進まない」というモヤモヤ、僕自身かなり長く抱えていました。きれいなスライドを作れば何とかなると思っていた時期もあるんですが、実際には “中身の掘り下げ方” と “伝え方の筋道” が噛み合っていないと、相手は動いてくれないんですよね。 この本が刺さったのは、そこをかなり現実的にほぐしてくれたからです。例えば、箇条書きは多くても5つまでとか、1項目40字以内とか、一見テクニックに見えるんですが、背景には「人が一度に処理できる量には限界がある」という考えがある。ガントチャートが実務で機能しない理由や、パレート図を“作ること”が目的化した瞬間に判断を誤る話なんかも、日々の現場で実際に起きていることと重なって、思わず手を止めました。 特に印象に残ったのは、資料には必ず「評価」が必要だという視点です。事実だけ並べても、読み手は次のアクションに進めない。週ごとに分解する群管理の考え方や、継続的売上と一時的売上を切り分ける視点など、数字の見方そのものを変えてくれるパートが多くて、資料作りというより“問題の見立て方が変わる本”という感じでした。 自分の資料が「情報は多いのに何が言いたいのか曖昧」と感じたことがある人には、かなり刺さると思います。相手に動いてもらうための資料って、こうやって組み立てればいいのかと、地に足のついた形で教えてくれる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
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