
経済学 上巻 (角川ソフィア文庫)
宇野 弘蔵, 大島 清, 玉野井 芳郎, and 大内 力
KADOKAWA / 2019-05-24
累計読者数4
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推定読了時間 約3時間42分
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この本について
仕事で経済の話が出るたびに、「そもそも資本主義って何を前提に回っているんだっけ…?」と、足元がふわつく感覚がある人は多いと思います。自分もずっとそうで、ニュースは追えるのに“構造”となると途端に霧がかかるような感じが抜けませんでした。 この本を読んで効いたのは、資本主義が始まりから“純粋な経済関係だけで動いていたわけではない”という視点をもらえたことです。ギルドや封建的な統制の崩れ方、農民が土地から放り出されていく現実、賃金が法律で抑え込まれていた状況などをたどると、経済の仕組みって歴史の中での試行錯誤の積み重ねとして見えてきます。抽象理論の前に、「なぜそうなったのか」という地面ができる感じがありました。 もう一つは、商品や貨幣が“最初から当たり前のものだったわけではない”と知れたことです。生産物が商品という形を与えられるには、資本家と労働者という関係が成立している必要があって、そこに至るまでの長い時間の積層がある。ここを押さえると、今の働き方や賃金の議論を別の角度で見られるようになります。 歴史を踏まえて経済の仕組みを理解したい人には、静かに効く一冊だと思います。
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出版社による紹介
「宇野は、マルクス経済学とマルクス主義経済学を区別した。マルクス主義経済学は、資本主義から社会主義への転換は必然であるとする、唯物史観というイデオロギーによって革命に資する経済学を構築する試みだ。これに対してマルクス経済学は、アダム・スミス、デービッド・リカードら、古典派経済学を批判的に継承したカール・マルクスが、『資本論』で展開した理論を基礎にして資本主義の内在的論理をとらえる体系知(Wissenschaft、科学)である、というのが宇野の主張だ。」 ——佐藤優氏(解説より) 日本の代表的マルクス経済学者宇野弘蔵。 宇野はマルクスの『資本論』を批判的に読み込み、その理論とイデオロギーを分離した。 その上で経済学の研究を原理論、段階論、現状分析の3段階に分けて独自の経済学を構築し、その理論は大きな影響を与えた(宇野学派)。 宇野弘蔵が宇野派を代表する研究者と共に、大学の教養課程における経済学の入門書としてまとめたのが本書である。 数多の経済学徒を導いたロングセラーを復刊! ※本書は1956年3月(上巻)、4月(下巻)に角川全書から刊行された作品を復刊し、図表を再作成し、解説を加えたものです。
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