
経済学の名著50冊が1冊でざっと学べる
蔭山克秀
KADOKAWA / 2022-01-21
この本について
経済のニュースを見ていても、「結局どこがポイントなのか」「専門家の議論が何を言っているのか」がつかめないまま流れていくことが多いですよね。僕もずっとそうで、特に物価や景気の話になると、正解が人によって違うように見えて混乱していました。でもこの本を読んで、経済の“土台”がわかるだけで、世の中の見え方がかなり落ち着くんだなと実感しました。 刺さったのは、歴史の中で人々がどんな思い込みに飲まれ、どう間違え、どんな希望を抱いてきたかが具体的に描かれているところです。例えば「通貨では真の価値は測れない」とスミスが言った理由や、当時の知識人たちがなぜ社会主義を“自由の延長線”と信じてしまったのか。あるいは労働をミクロで捉えすぎたことで、失業の本質を見誤った古典派の話。こういう“人間の判断のズレ”が一本線でつながるだけで、今のニュースの奥にある論点が見やすくなりました。 さらに、経済学者たちが机上の空論を語っていたわけではなく、迫害されたり、亡命したり、政治に翻弄されたりしながら、それでも何かを良くしようと格闘していた姿にも励まされました。合理的に振る舞える前提なんて本当はどこにもなくて、限定合理性の中で迷うのが人間なんだと腑に落ちます。 「経済の話を自分ごとに落としたいけど、どこから入ればいいのかわからない」という人にはすごく向いています。専門知識より前に“視点”が整うので、日常の判断にもじわっと効いてきます。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの32%が集中しています。
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