
ルポ 人は科学が苦手~アメリカ「科学不信」の現場から~ (光文社新書)
三井 誠
光文社 / 2019-05-30
累計読者数3
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推定読了時間 約4時間50分
star総合評価 60/100
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この本について
人と話していて、「これ以上説明しても伝わらないな…」と感じる場面ってありますよね。相手が無知だからではなく、こちらも含めて“自分の部族に沿った考え方から抜けられないだけなんじゃないか”というモヤモヤ。知識を積み上げれば理解し合えるはず、という前提がぐらつく瞬間が増えて、どう向き合えばいいのかよく分からなくなることがあります。 この本は、そこに変に解決策を押しつけるというより、「そもそも人は合理的に判断していない」という前提に立ち返らせてくれました。地球温暖化でも宗教観でも、論理ではなく“仲間意識”や“価値観”が判断を左右するという具体的な現場が淡々と示されていて、こちらの思い込みがほぐれていきます。科学的な事実を積み上げても届かない理由、逆にどんな関わり方なら届きうるのかが、対話の場面を思い浮かべながら腑に落ちていく感じでした。 理屈で押せば変わるはずと思いがちな人ほど、この本は静かに効きます。特に「知識を武器にした議論に限界を感じている人」にとっては、自分の立ち位置を整えるヒントになると思います。
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出版社による紹介
子どものころから科学が好きだった著者は、新聞社の科学記者として科学を伝える仕事をしてきた。そして二〇一五年、科学の新たな地平を切り開いてきたアメリカで、特派員として心躍る科学取材を始めた。米航空宇宙局(NASA)の宇宙開発など、科学技術の最先端に触れることはできたものの、そこで実感したのは、意外なほどに広がる「科学への不信」だった。「人は科学的に考えることがもともと苦手なのではないか」―。全米各地に取材に出かけ、人々の声に耳を傾けていくと、地球温暖化への根強い疑問や信仰に基づく進化論への反発の声があちこちで聞かれた。その背景に何があるのか。先進各国に共通する「科学と社会を巡る不協和音」という課題を描く。
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