
走る奴なんて馬鹿だと思ってた
松久 淳
この本について
最近、理由のよく分からない不調や、気持ちの落ち込みが続いていて、病院に行ってもはっきりした答えが返ってこない…そんな経験をしたことがある人、多いと思います。自分でも説明できないまま時間だけが過ぎていく感じって、けっこうしんどいですよね。僕も似たような時期があって、「何をどう変えればいいのか」さえ見えなくなる瞬間がありました。 この本は、いわゆる“ランニング本”よりずっと手前にある、もっと生活に近い視点で書かれています。著者自身が、原因不明の体調不良に悩み、内科・外科・精神科まで回って、それでも答えがつかめないまま、最後にたどり着いたのが「太陽を浴びて走る」という行動でした。最初は100メートルすら走れなかった人が、毎日少しずつ走るうちに、自律神経が整っていく実感を持ち始め、1年8カ月後にはフルマラソンを完走してしまう。この“変化の速度”よりも、“変化が始まるきっかけがどれだけ小さいか”のほうが刺さるんですよね。 読むと、走ること自体を推奨しているというより、「自分の体と気分の声を、行動で確かめていく」という姿勢に背中を押されます。毎日走ったから偉い、という話ではなく、景色の違う道を試してみたり、すぐに結果が出なくても続けてみたり、その積み重ねが少しずつ体を変えていくことが描かれているので、極端な根性論はゼロです。 体調や気分の波に翻弄されがちで、「小さく始めるって、ほんとに意味あるのかな」と思っている人に刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの40%が集中しています。
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