
風立ちぬ
堀 辰雄
オリオンブックス / 2013-08-19
累計読者数33
平均ハイライト数 3.7件/人
推定読了時間 約53分
star総合評価 44/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 20%
この本について
仕事でも生活でも、ふと「この先どうなるんだろう」と立ち止まってしまう瞬間があると思います。やるべきことは分かっていても、気持ちが追いつかないまま日々をこなしていると、今ここにあるものの手触りがどんどん遠くなるような感覚があります。そんなときに読み返したくなるのが『風立ちぬ』です。 この物語が効いてくるのは、派手なドラマがあるからではなく、読者が保存していたような“ふたりで膝を寄せ合う時間”や“回復が遅いからこそ感じられる確かさ”といった、静かな場面が淡々と描かれているからです。行き止まりに思える状況でも、なお生活を続けていく人間の姿勢が、その静けさの中ににじんでいます。誰かの呼吸や体温に支えられて、ようやく今日を選べることって実際ありますよね。物語の人物たちが味わう微細な幸福は、決して特別なものではなく、自分の生活にも同じような瞬間があったことを思い出させてくれます。 大げさな希望ではなく「それでも生きていくしかない」という、ごく現実的な強さを受け取りたい人に向いている一冊です。読んでいると、自分のまわりにも気づかないうちに灯っている明るさがあるのかもしれない、と少しだけ思えるようになります。
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出版社による紹介
美しい自然に囲まれた高原のサナトリウム。結核に冒されている節子に付き添い死の影におびえながら、二人で残された時間を共に生きる物語。生の意味と幸福感が描かれ、風のように去ってゆく時の流れ。生きることよりは死ぬことの意味を問うと同時に、死を越えて生きることの意味をも問うた堀辰雄の代表作。読みやすくするため、現代の言葉に近づけました。
目次
風立ちぬ
菜穂子
楡の家
菜穂子
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