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モンスター組織

モンスター組織

リブ・コンサルティング、権田和士

実業之日本社 / 2019-07-20

累計読者数4
平均ハイライト数 6件/人
推定読了時間 約4時間42分
star総合評価 30/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 17%

この本について

職場で「なんであの部署はわかってくれないんだろう」とか、「結局どこに問題があるのか全然見えないまま現場だけ疲れていく」という感覚、けっこう多いと思います。自分も、うまくいかない空気の原因をつい“誰か”に求めてしまう瞬間があります。でも、それを続けても何も前に進まないんですよね。 『モンスター組織』が効いてくるのは、この“矢印の向けどころ”をそっとずらしてくれるところです。制度を変えれば何とかなると思いたくなるけれど、現場の本音や信頼関係がぐちゃっとしたままでは、どんな制度も疑心暗鬼の材料になってしまう。著者たちは、表に見える制度よりも、その下に沈んでいる心理メカニズムをどう整えるかに重心を置いています。例えば、トップと幹部のスピード感がまったく噛み合っていないと、同じ言葉を使っているのに別の方向を向いたまま走り出してしまう。そういう“ズレ”を放置しない地味なコミュニケーションの積み重ねこそが、組織の正常化につながると説明してくれます。 読んでいて一番刺さったのは、「誰も悪くない」という前提に立つことでした。これは甘い話ではなく、組織の問題を“人の問題”として扱い続ける限り、ずっと同じ場所をぐるぐる回るだけになる、という現実的な視点です。犯人を探さないことで初めて見えてくるメカニズムの歪みがあるし、その歪みを直すアプローチは、フレームワークの当てはめではなく、その組織の文脈に合わせた処方箋をつくるしかないという話にも納得感がありました。 「制度をいじれば何とかなる」という発想にどこか限界を感じている人や、組織の空気の悪さを誰のせいにもできずに困っている人に、とても落ちる本です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

●組織変革に必要なのは「犯人探し」でなく、「組織メカニズムを正す」こと 組織変革の大前提は、「誰も悪くない」であり、組織課題に戦犯はいないのである。 組織課題の原因は「人」や「集団」ではなく、その組織メカニズムによる認知の歪みである。 見方を変えると、被害者だと思っていた人が実は加害者だったり、 加害者だと思っていた人が実は被害者だったりする。 実際は社内に敵は居ないのだが、意識の中で「組織」という名のモンスターは勝手に自己増殖されていく。 モンスター化した組織を正常化する唯一の方法は、組織のメカニズムを正していくことである。 本書は「組織変革の成功率は、理論でなく症例数に比例する」という考え方に基づいて、 モンスター組織化してしまった8社のリアルケースを通じて、 日本企業が陥りがちな組織課題について疑似体験をできるようにまとめている。 前半の4ケースは成長企業、後半4ケースは成熟企業が経験する組織変革の落とし穴について、具体的に紹介されている。
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