
本は読んだらすぐアウトプットする!
齋藤 孝
興陽館 / 20190710
この本について
本を読んでも、気づけば内容をほとんど思い出せないまま次の本に行ってしまう。仕事で活かしたい気持ちはあるのに、実際の行動にはつながらない。そのあたりにモヤモヤしている人、多いんじゃないでしょうか。僕自身もずっと同じことで悩んでいて、「結局、読書って自己満足で終わりがちだな…」と落ち込む時期がありました。 齋藤孝さんの『本は読んだらすぐアウトプットする!』が効いたのは、読書を“うまくやろうとしないでいい”という感覚をくれたところです。たとえば、3色ボールペンでの線引きの基準がかなり現実的で、赤は「主旨が伝わるほど大事」、青は「まぁ大事」、緑は「自分がおもしろいと思ったところ」。このゆるさがちょうどよくて、読んでいる最中から自然と「これ、仕事で使えるかな」と考えやすくなるんです。また、1テーマ3〜5冊を続けて読むという提案も、知識を“つなげる感覚”を作りやすくしてくれます。点で終わらない読書の形が少しずつつかめてきました。 もうひとつ刺さったのは、古典との距離の取り方です。著者は「人の悩みは昔から本質的に変わっていない」と言い切りますが、確かに『君主論』や『老子』の言葉を拾っていると、今の仕事のしんどさと地続きの視点が見つかる瞬間があります。名言を“心の杖”として持っておくという話も、妙に腑に落ちました。無理に深掘りしなくても、必要なときに取り出せる一言があるだけでメンタルが崩れにくいのは実感としてあります。 読書をもっと役立てたいけれど、完璧主義で止まってしまうタイプの人にちょうどいい本です。アウトプットといっても大げさなものではなく、その日の気づきを一行メモするくらいで十分だと思えるので、読書のハードルが下がりますし、何より「読んだことが人生に混ざっていく感覚」がゆっくり積み上がっていきます。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第7章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの24%が集中しています。
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