
人生は「2周目」からがおもしろい
齋藤 孝
青春出版社 / 2019-09
この本について
最近、これまでのやり方がなんとなくしっくりこない。若い頃は頑張れたことに気力が乗らなかったり、逆にどうでもいいことに心がざわついたり。自分が変わってきているのは分かるのに、どんな基準で動けばいいのか分からない……そんな感覚を持つ人、多いと思います。 この本を読んでいて印象的だったのは、「過去の自分は一周目の成果であって、二周目では違う基準を持ち直す必要がある」という語り方でした。急に大きく変われと言われるわけではなく、身体をほぐすように、価値観もゆっくりほぐしていけばいいという視点があるのが救いになります。実際、著者がストレッチの話を何度も挟むのも、心と身体の硬さは連動するからなんだと思いました。 また、自己評価の軸を取り戻す話は、刺さる人には深く刺さるはずです。他者承認に頼らないと言われると少し冷たく聞こえますが、ここでは「自分の尺度を育てると、余裕や遊び心が戻ってくる」という流れで語られます。これが妙にリアルでした。雑談力の部分も、派手なコミュ力の話ではなく、節度と落ち着きで関係の“接触面”を増やすという、年齢を重ねてこそ腑に落ちる視点があります。 一周目の価値観を手放したいけれど、どう手放せばいいか分からない人。そんな人にとって、この本は背中を押すというより、横で一緒に歩きながら「もう少し肩の力抜いてみませんか」と言ってくれるような一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの22%が集中しています。
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