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西洋占星術史 科学と魔術のあいだ (講談社学術文庫)

西洋占星術史 科学と魔術のあいだ (講談社学術文庫)

中山茂

講談社 / 2019-09-12

累計読者数4
平均ハイライト数 24.8件/人
推定読了時間 約3時間
star総合評価 64/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 40%

この本について

占いを見ても「当たる・当たらない」より先に、なんでこんなに人は星に意味を求めるんだろう…とモヤっとすることがあるんですよね。信じてもいないけど完全に無視もできない。その中途半端な距離感が自分でも処理しにくかったりします。 この本を読んで少し気が楽になったのは、占星術を信仰でも科学でもなく「歴史現象」として見られるようになったことでした。たとえば、バビロニアの天文観測からギリシャに伝わった宿命論、キリスト教との距離感、ルネサンスでも激しく論争されていた事情…こういう文脈を知ると、いまの占星術ブームも「第三期の中興」として落ち着いて眺められます。占いそのものより、人間がどんな理由で星に意味をつけてきたのか、その積み上げが見えてくる感覚です。 さらに、天文学が新しい惑星を発見してから占星術が後追いで解釈を調整していく──そんな「ずれ」も丁寧に説明されていて、占星術を一枚岩の体系として扱わず、現実社会に合わせて変形してきた営みとして描かれているのがありがたいところでした。信じる・信じないの二択ではなく、距離の取り方を学べる本です。 占いやスピリチュアルを「嫌いじゃないけど、どこまで距離を取ればいいか悩む人」にとくに刺さると思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

「○○座生まれのあなたは……」などと始まる「星占い」――雑誌やテレビはもちろん、ネット上でも頻繁に見かけるおなじみの存在ですが、「○○座生まれ」というのはどういうことか、ちゃんと説明できる人は実はそう多くないでしょう。ましてや、星占いはいつ誕生したのか、はじめから今見るようなものだったのか、といった問いに答えられる人となると、もっと少ないに違いありません。本書は、科学や科学技術の歴史に詳しい専門家が誰にでも分かるように、そして面白く読めるように占星術の歴史をコンパクトにまとめた1冊です。占星術を生み出したのは、現在のバクダット南方に位置するバビロニアで紀元前9世紀頃から勢力を伸ばしたカルデア人でした。天文学に長けていたカルデア人は、日蝕や月蝕、彗星の出現などを地上に起きることの前兆として捉え、将来訪れる災厄を予言する技法として、占星術を開発したのです。この技法が、のちの紀元前4世紀に登場したアレキサンダー大王がバビロニアを征服したことをきっかけにしてギリシア世界に流入し、さらに古代ローマに継承されていくのが「西洋占星術」の発展につながっていきます。当初はもっぱら天下国家の運命を対象にしていた占星術は、やがて個人の運命を占うようになりました。個人といっても、はじめは皇帝や王だけがその恩恵にこうむることができましたが、時代が進むにつれて、一般の人たちも自分の運命を知るために占星術にアクセスするようになったのです。当代随一の占星術師である鏡リュウジ氏が解説を書き下ろしたこの文庫版を手にすれば、何気なく触れてきた「星占い」も、ぐっと深みを帯びて、まったく違う魅力的なものに見えてくること間違いなし、です![本書の内容]1 カルデアの知恵2 ギリシャ人の科学3 ホロスコープの技術4 「占星社会」ローマ5 ルネサンスの大論争6 近代科学からの脱落7 現代を生きる占星術 あとがき 解説 鏡リュウジ
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