
「論理的思考」の社会的構築 フランスの思考表現スタイルと言葉の教育
渡邉 雅子
累計読者数9
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star総合評価 53/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 15%
この本について
書くときに「とりあえず始めて、後から整えればいいか」と思って進めた結果、途中で行き先を見失う…そんな経験、僕も何度もありました。頭の中には一応考えがあるのに、読み手がどう受け取るかとなると急に自信がなくなるんですよね。 この本は、いわゆる“論理的思考”を鍛えるというより、「読み手が無理なくついてこられる形とは何か」をフランスの教育から教えてくれます。例えば、導入の作り込みをとことん重視する姿勢や、正しさというより“合理的なつながり”で流れを設計する考え方。さらに、〈正‐反‐合〉の弁証法を、問いの配置や引用の選び方まで具体的な手順として示してくれるので、感覚頼りになりがちな文章作りの土台が見えてきます。 読んでいて印象的だったのは、小論文が「運やセンスではなく、構造の設計から始まる」とはっきり書かれていたところでした。全体が見渡せてから書き始めるという当たり前の原則が、自分の文章習慣ではすっかり抜け落ちていたことにも気づかされます。 自分の考えを丁寧にたどれる文章を書きたい人、あるいは“論理的に書かなきゃ”と力が入りすぎている人に静かに効く一冊だと思います。
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