
ストーリーで伝えるブランド――シグネチャーストーリーが人々を惹きつける
デービッド・アーカー and 阿久津 聡
ダイヤモンド社 / 2019-10-03
この本について
仕事の方向性を言葉にしようとしても、どうしても説明っぽくなってしまうことがありませんか。自分の価値観やキャリアの流れって、箇条書きにすると途端に薄くなるのに、だからといって大げさな物語を語るのも違う気がする。僕もずっとこのあたりでモヤモヤしていました。 この本が面白いのは、「物語にまとめきれない」と思っていた自分の背景や判断にも、実は一本の筋があるかもしれない、と示してくれるところです。小さな決定の積み重ねや、誰かからの助言、うまくいかなかった経験まで含めて、それが“自分というブランド”のストーリーになる。しかもそれは、派手さよりも真実味のほうが効くという視点が腑に落ちました。SNSで何かを発信するときにも、受け手は能動的に選んでいるからこそ、「これは自分ごとかもしれない」と感じてもらえる語り方が重要だ、という指摘にも救われます。 もう一点、読み手の注意は理屈だけではつかめないという話も現実的です。新鮮さや感情の動き、不確実性…そうした要素があるからこそ、人は続きを知りたくなる。逆にここが欠けると、どんなに良いメッセージでも届かない。自分の発信がなぜ埋もれるのか、理由が腑に落ちました。 自分の軸を言葉にしたいけど、きれいな自己紹介ではしっくりこない人に、とても向いている本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの29%が集中しています。
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