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教養としてのヤクザ(小学館新書)

教養としてのヤクザ(小学館新書)

溝口敦 and 鈴木智彦

小学館 / 2019-10-08

累計読者数8
平均ハイライト数 13.5件/人
推定読了時間 約2時間20分
star総合評価 54/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 29%

この本について

仕事でも日常でも、「表に見えているルールと、実際に動いている力学って違うよな…」と感じることが多くて、答えのないモヤモヤがたまる時があります。正面から学ぶ類のテーマじゃないけれど、社会の“裏側”を少し知っておかないと判断を誤る気もする。そんな距離感のまま読み始めたのがこの本でした。 印象的だったのは、ヤクザが時代の変化に飲まれていく姿がとても人間的に描かれていることです。ネットで抗争の動画が流れ、LINEで通達が飛び、銀行口座すら持てない。かつては“働かずに食える”ことに価値があったのに、そのカードがどんどん目減りしていく。読者が抜き出していた部分から伝わるのは、「強そうに見えるものほど、時代に翻弄される」という現実でした。 もう一つ刺さったのは、地域によってヤクザの姿がまったく違うという話です。都会の派手な抗争やシノギではなく、地方では密漁が生活の糧になっていたり、祭りのテキ屋との共犯めいた関係が続いていたりする。ニュースでは絶対に見えない“生活としての裏社会”を知ると、物事を一面的に見ていた自分に気づかされます。 この本は、ヤクザを美化するものではありません。むしろ「なぜこういう構造が残り、どう変わってきたのか」を淡々と追っていて、社会の仕組みを立体的に見るための材料をくれる一冊です。 表の論理だけでは世の中の動きが腑に落ちない、と感じている人に刺さると思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

あの芸人にも読ませたい。 吉本闇営業問題で分かったことは、今の日本人はあまりにも「反社会的勢力」に対する理解が浅いということだ。反社とは何か、暴力団とは何か、ヤクザとは何か。彼らと社会とのさまざまな接点を通じて、「教養としてのヤクザ」を学んでいく。テーマは、「ヤクザとメディア」「ヤクザと食品」「ヤクザと五輪」「ヤクザと選挙」「ヤクザと教育」「ヤクザと法律」など。その中で、「ヤクザと芸能人の写真は、敵対するヤクザが流す」「タピオカドリンクはヤクザの新たな資金源」「歴代の山口組組長は憲法を熟読している」など、知られざる実態が次々明らかになっていく。暴力団取材に精通した二大ヤクザライターによる集中講義である。
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