ヨムナビ
職業としてのヤクザ(小学館新書)

職業としてのヤクザ(小学館新書)

溝口敦 and 鈴木智彦

小学館 / 2021-04-06

累計読者数4
平均ハイライト数 13.3件/人
推定読了時間 約2時間
star総合評価 57/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 47%

この本について

仕事でも日常でも、人の裏側を想像できずに「なんでこう動くんだろう」と詰まることってありますよね。自分の基準で考えてしまうから読めないだけで、相手の論理が別の場所にあるだけかもしれない。僕もそれで判断を誤ることが多くて、この本を読んでようやく腑に落ちた部分がいくつかありました。 ヤクザを題材にしていますが、実態は「極端な環境にいる人間の意思決定の構造」を丁寧に追った一冊です。例えば、ほとんどの組員が肩書きを持つ理由や、一人でも“組長”になれるという仕組みは、肩書きがどれだけ「外との交渉コスト」を下げるかを教えてくれます。見た目で威嚇する“ヤクザルック”も同じで、暴力を振るわないために雰囲気を作るという視点は、こちらの思い込みを静かに裏返してきます。そして一番驚いたのは、盃の関係が実質的に空洞化していて、「親分が絶対」という前提すら今は崩れているという点でした。外から見えるイメージより、内側の人間関係の不安定さのほうが強い。 読んでいて思ったのは、極端な世界を見ると、普段の自分の判断も相対化できるということです。「なぜこの人はこう動くのか」が読みやすくなる。そういう意味で、この本は“世界の歪みを通して、人間の動きを見る練習”に近いと感じました。表の綺麗ごとより、現実のほうがむしろ学びやすいというタイプの人に刺さると思います。

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt

溝口敦 and 鈴木智彦の他の作品

すべて見る arrow_right_alt
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

働かずして年収10億円! 「なんでヤクザやってんの?どうやって生活してんの?なんで夜なのにサングラスかけてんの?なんで親父とか兄貴とか呼ぶの?」ーー話題の映画『ヤクザと家族』で綾野剛演じるヤクザの恋人役だった尾野真千子は、劇中でこんな疑問をそのヤクザにぶつける。ヤクザはどうやって生活しているのか……ヤクザが絡んだ抗争や事件について書かれた本はあっても、その素朴な疑問に応えた本はない。そこで本書では、暴力団取材のプロである2人が、「どうやって稼いでいるのか」に始まり、「なぜ暴力団に需要があるのか」「組長まで出世する条件はなにか」「ヤクザに定年はあるのか」といった疑問に応えながら、ヤクザビジネスの全容を解説していく。そのなかで紹介される「シノギは負のサービス産業」「抗争は暴力団の必要経費」「喧嘩をすると金が湧き出す」といったヤクザの格言を理解すると、経済の表と裏がすべて理解できるようになるだろう。
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要