
共感資本社会を生きる――共感が「お金」になる時代の新しい生き方
新井 和宏、高橋 博之
ダイヤモンド社 / 2019-11
この本について
仕事でも日常でも、「なんでこんなにお金に振り回されてるんだろう」とふと立ち止まる瞬間がありますよね。稼いではいるのに不安が消えないとか、社会のためになることほど評価されにくい空気とか。僕自身、そこにずっとモヤモヤしてきたタイプです。 この本は、お金や経済を否定するわけじゃなくて、「そもそも何を豊かさと呼ぶのか」を静かに問い直してくれます。たとえば、社会のためになる行為が正当に価値づけられない構造への違和感や、満腹の時代に“いまを犠牲にする理由”が薄れていること。読者の方が保存していた抜粋も、まさにそこへの引っかかりだと思います。お金が目的化すると人間関係が分断されていくことや、「安くて便利」の裏にいる生産者の負担など、普段見えなくなる部分を丁寧にすくい上げてくれるんです。 読みながら、自分も思い通りにならない関わりを避けてきたけれど、その面倒くささの中にこそ、自分の実感やコミュニティの温度があったよな…と地味に揺さぶられました。かっこいい理想論じゃなく、農家や漁師との現場から語られる「関係性の再構築」は、無理のないリアリティがあります。 便利さと引き換えに何かが削れている気がする人に刺さる一冊です。自分の暮らしのどこを見直したいのかが、少しだけ言語化されると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの32%が集中しています。
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