
子どもが変わる授業
田中 博史
東洋館出版社 / 2015-02-12
この本について
授業づくりって、正解があるようでなくて、どれだけ準備しても「今日もうまくいかなかったな…」で終わる日がありますよね。子どもが本当に考えているのか、ただ答えを追いかけているだけなのか、そもそも自分はちゃんと子どもを“見て”いるのか。そのあたりの曖昧さがずっと残ったままになりがちです。 この本は、そこでモヤモヤしている人にとって、肩の力をちょっと抜かせてくれる一冊でした。特徴的なのは、派手な技法よりも「子どもが考える時間を邪魔しない」「必要感をもたせる」「一人の姿を丁寧に見る」といった、地味だけど本質的な視点が徹底されているところです。解法を全部言わずに“楽しさだけを渡す発表”とか、「ここを見直して」とだけ声をかけて離れる指導とか、読んでいると子どもを信じることそのものが技術なんだと思わされます。さらに、休み時間の姿をただ眺める「子どもウォッチング」や、わざと聞き間違えてみる距離感のつくり方など、現場に戻ったときにすぐ試せる工夫も多いです。 特に、子どもを静かにさせるのではなく、鎧を脱いでもらうための場づくりに重心が置かれているのが印象的でした。問題を少しずつ変えて繰り返すことで、自分の“できない”を自分で見つけられるようにする流れも、テストの点より日々の学びを積み上げる姿に寄り添っています。 子どもが動かない理由を「やる気」ではなく「必要感」から見直したい先生には、とくに刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの36%が集中しています。
読書の順序
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