
ゲーム理論とマッチング (日本経済新聞出版)
栗野盛光
日経BP / 2019-10-15
累計読者数4
平均ハイライト数 6.3件/人
推定読了時間 約2時間34分
star総合評価 31/100
start序盤集中型
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この本について
仕事でも日常でも、「自分の判断が相手の出方しだいで変わってしまう」場面ってけっこうありますよね。自分の事情だけで決められたら楽なのに、そうもいかない状況が続くと、何が正解なのか分からなくなることがあります。僕もまさにそこで迷っていて、どう動けばいいのかを考えるために手に取ったのがこの本でした。 この本が助けてくれたのは、まず「いま置かれている環境は、戦略的な場なのか、それとも純粋な個人の判断でいい場なのか」を切り分けられるようになったことです。相手の行動で結果が変わるなら、それはゲーム理論でいう戦略的環境で、その前提だけでも判断のブレが減りました。もう一つは、価格がつかない場でも“市場”として構造を捉えられるという視点です。腎臓移植の例が象徴的ですが、人が出会い、何かを交換する仕組みを市場として扱うと、自分が関わる制度の成り立ちも見えやすくなります。 派手な処方箋ではありませんが、自分の迷い方に具体的な名前がつくと、不思議と動きやすくなります。人の行動を読み解くより、まず環境を読み解きたい人に刺さる一冊だと思います。
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出版社による紹介
●マーケットデザイン(市場設計)の幅が広がる 1990年半ば以降、日本では翻訳書の出版が相次ぎ、2000年代からは日本の学者による出版も増えてポピュラーになった「ゲーム理論」。相手の利得を探りながら自分の選択を行うという行動は、「戦略論」というタイトルの本にも取り上げられ、経済学を超えて幅広く知られるようになった。 一方で、2012年にアルビン・ロスがノーベル賞を受賞した最大の成果である「マッチング理論」は「自分も選ぶが、相手からも選ばれる」というところに、特徴がある。ロス教授の『Who Gets What』にもあるように、学校選択、就活、臓器移植など、様々な分野で応用が利き、マーケットデザイン(市場設計)の幅が大きく広がった。 ●ベストな決定はこうして導く! 本書は、共にマーケットデザインの分析ツールである「ゲーム理論」と「マッチング理論」を橋渡しする。多くの人が知るゲーム理論は、最新の理論を入れて解説。比較的新興の「マッチング理論」については、著者もかかわる日本の入試制度改革などをはじめ、様々な事例を盛り込む。この分野は日本での浸透は遅れており、啓蒙的な意味合いをもつ。 目次 第1章 なぜゲーム理論の考え方が重要か 第2章 非協力ゲーム理論ーー個人のインセンティブ 第3章 協力ゲーム理論--集団のインセンティブ 第4章 二部マッチング理論 第5章 配分マッチング市場
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