
セゾン 堤清二が見た未来
鈴木 哲也
日経BP / 2018-09-21
この本について
仕事で意見を通すにも、チームで動くにも、「自分の裁量なんてたかが知れてるな」と感じる瞬間ってありますよね。上からの指示をこなすだけになってくると、工夫する余白がなくなって、気づけば仕事そのものが平板になっていく。自分でも「これじゃ誰がやっても同じだよな」と思ってしまう、あの感覚です。 『セゾン 堤清二が見た未来』を読んで面白かったのは、そういう“現場の手触り”に真正面から向き合っていた経営者がいた、という発見でした。たとえばショップマスター制度。年齢も役職も超えて、その売り場を一番よく知っている人に全権を渡す。きれいごとではなく、実際に売り場の仕入れからディスプレイまで任せるという、現場にとっては覚悟を問われるやり方です。でもその「任される感じ」が、創意工夫を呼び戻す力になる。読んでいて、自分の仕事でも“判断する権利を取りに行く姿勢”をもっと持っていいのかもしれない、と素直に思いました。 もう一つ刺さったのは、「モノではなく生活そのものを提案する」という考え方。無印良品の話に象徴されていますが、彼らは商品を売りたいのではなく、生活の選び方を見せようとしていた。仕事でも同じで、目先のアウトプットだけに追われていると「そもそもこれ、誰のどんな生活に役立つんだっけ」という目線が抜けがちです。堤清二が示していたのは、その“視点を取り直す”ための問いの立て方に近いものだと感じました。 今の仕事に少し閉塞感がある人や、チームの文化を変えていきたい人には、静かに効いてくる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの15%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要




