
悪徳の輪舞曲 御子柴礼司 (講談社文庫)
中山七里
累計読者数7
平均ハイライト数 2.1件/人
star総合評価 42/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 63%
この本について
ときどき、自分でも気づかないうちに「一度やったから、まあいっか」と線を越えそうになることがあります。仕事でも人間関係でも、最初は小さな行動なのに、気づけば戻れないところまで来てしまうんじゃないか…というあの不安。誰にも話せないまま抱えてしまう人、多い気がします。 『悪徳の輪舞曲』は、まさにその“越えてしまった線”がどれだけ人の心を揺らすのかを、御子柴という極端な存在を通して描いています。閲覧履歴の扱いひとつで思想や欲望まで透けてしまう現実や、家族という逃げ場のない関係に過去の罪の影が差し込んでくる感覚が、妙に現実に重なります。自分ならどこで踏みとどまれるのか、あるいは踏みとどまれないのかを考えさせられました。 読みながら感じたのは、悪に手を染めた人間を単純に断罪する物語ではなく、「人はどこから崩れ始めるのか」を静かに突きつけてくることでした。だからこそ、御子柴の言動が決して遠い世界の話に思えない。倫理観に揺らぎが出たとき、自分の選択をどう扱えばいいのかを考えたい人に刺さる一冊だと思います。
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多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの50%が集中しています。
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