
オーケストラの指揮者をめざす女子高生に「論理力」がもたらした奇跡
永野 裕之
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この本について
最近、誰かと話していて「そもそも何を前提にしてるんだっけ…?」みたいな、議論の土台そのものがグラつく感じがありませんか。感情では分かってるつもりでも、言葉にしようとすると一気に曖昧になる。仕事でも私生活でも、そこがつまずきポイントになりがちだなとよく思います。 この本が面白いのは、「論理的に考えるとはどういうことか」を、指揮者をめざす女子高生の成長と一緒に“実際の行動”として見せてくれるところです。定義を曖昧なまま使わないこと。議論の出発点になる公理を先に共有しておくこと。命題は真偽が判定できる形に整えて扱うこと。どれも聞けば当たり前だけど、日常では意外と抜け落ちています。音楽表現という一見「感性の世界」に見える領域で、論理がどれほど力になるのかが具体的に描かれていて、自分の仕事の場面にもそのまま置き換えられる感覚があります。 感情や直感を否定しないまま、それを人に伝わる形に“変換”するにはどうすればいいのか。答えを押しつける本ではなく、視点の置き方そのものを整えてくれる本でした。感覚だけで頑張ってきたけど、もう少し説明できるようになりたい…そんな人に刺さると思います。
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