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さよならの言い方なんて知らない。3(新潮文庫nex)

さよならの言い方なんて知らない。3(新潮文庫nex)

河野裕

新潮社 / 2020-01-01

累計読者数6
平均ハイライト数 1.5件/人
推定読了時間 約5時間10分
star総合評価 41/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 54%

この本について

最近、人に言われた役割や、その場で求められる態度に合わせて動いているうちに、「これって自分の意思なのかな」とふと立ち止まる瞬間が増えてきました。頑張っているつもりなのに、いつの間にか呼吸するみたいに無意識でやっていたことまで重たく感じる。そんな感覚を持っている人には、この三巻の抜粋が引っかかったんじゃないかと思います。 とくに「苦手なことを強要されているなら、真剣にならざるを得ない」という一文。無自覚にやっていたことが急に負荷になるとき、人はむしろ過剰に意識してしまう。その感じを、この作品は呼吸という比喩で丁寧に掬っています。架見崎の世界で語られる“アポリア”や“生命の価値への疑問”は、派手な設定のようでいて、実は日常で立ち止まるあのモヤモヤをそのまま物語に変換したような手触りがあります。 読み進めていると、主人公たちが「生きるとは何か」「選ぶとは何か」に真正面から向き合わされていく様子が、どこか自分の生活にも重なってくるんですよね。夢のような薬の話も、一度甘い場所に逃げ込めたら戻れなくなる怖さを描いていて、無理に前向きにならなくていいけれど、今の自分の足音くらいは確かめておこう、そんな気持ちを静かに呼び起こしてくれます。 自分のペースで考えたいけれど、どこかで答えを急かされている気がする人に刺さると思います。読後に「じゃあ自分はどう生きたいんだろう」と、少しだけ深く呼吸したくなる物語です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

男は毎日、同じ行動を繰り返す。起床し、新聞を読み、改札で電車を待つ。月生亘輝。架見崎で最強と称される人物。そんな月生に対し、遂に二大勢力が行動を起こす。チーム内で派閥抗争が続く「PORT」。実質的指導者の交代で揺れる「平穏な国」。それぞれの思惑が交錯する共同戦線で、香屋歩は何に怯え、何を考え、どのような真実を見出すのか。死と涙と隣り合わせの青春劇、第3弾。
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