
さよならの言い方なんて知らない。4(新潮文庫nex)
河野裕
新潮社 / 2020-09-29
累計読者数8
平均ハイライト数 1.9件/人
推定読了時間 約4時間56分
star総合評価 54/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 90%
この本について
仕事でも人間関係でも、「衝突を避けたいのに、避けようとするほど事態がこじれる」という場面がけっこうあります。相手の意図が読めないまま、自分の身を守るために身構えてしまうあの感じです。正しさよりも怖さが先に立つと、平和って意外とつかみにくいんですよね。 『さよならの言い方なんて知らない。4』の抜粋を読むと、香屋がやっていることは派手な戦いじゃなくて、“前提をひっくり返す工夫”なんだとわかります。争いを止めたいなら、力でねじ伏せるんじゃなくて、仕組みそのものを変える。そのために「相手が安心して協力したくなる状態」をつくりにいく。これって現実のコミュニケーションにも近くて、衝突を避けるコツは気合よりも設計なんだよな、と気づかされます。 また、裏切りについての「こちらの提示が足りなかっただけ」という視点も、読んでいて痛いほど現実的です。相手の行動を性格の問題にしないで、環境や条件から考える発想は、仕事での交渉やチームの空気づくりにもそのまま持ち込めます。さらに、彼らの“臆病さ”が意志の源になっている描写は、強さを見せつける話よりもずっと人間らしくて励まされます。 「衝突をどう扱えばいいのかわからないまま大人になった気がする人」に静かに刺さる一冊です。
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多くの読者は第7章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの25%が集中しています。
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出版社による紹介
香屋歩は臆病者を自認する。知らない人に話しかけられるどころか、すれ違うのすら怖い。そんな彼が殺し合いを是とする架見崎に招かれたとき、どんな行動をとるか。逃げるのか。隠れるのか。泣き叫ぶのか。否。少年は立ち上がる。彼はいつだって、恐怖の前提と対峙する。PORTを脱退した王者ユーリイ。トーマの計画。混戦の果てに浮かび上がる世界の秘密とは。激動の青春劇、第4弾。
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