
コンフリクト・マネジメントの教科書―職場での対立を創造的に解決する
ピーター・T・コールマン, ロバート・ファーガソン, 鈴木 有香, 鈴木 桂子, and 八代 京子
Stefano Calicchio / 2023-12-26
この本について
職場で誰かとぶつかるたびに、「また面倒なことが起きたな」と疲れてしまうことがありますよね。自分が悪いわけでもないし、放置すれば関係がぎくしゃくするのも分かっている。でも、どう向き合えばいいのかは誰も教えてくれないまま日々が過ぎていく。僕もずっとこのあたりでもやついていました。 この本は、そんな日常レベルの対立を「実際に扱える形」にまで下ろしてくれるところが助かります。たとえば、関係性の中にポジティブな経験がどれだけ貯まっているかで、コンフリクトの難易度が変わるという話は、頭より先に身に覚えがある感覚でした。冷静さや議論のスキル以前に、日頃の積み重ねが効いてくるという視点は、仕事の人間関係を少し違う角度から見直すきっかけになります。また、権力を持つ側が無意識に「要求と支配」に寄ってしまう構造にも触れていて、自分が上の立場に立つ瞬間ほど気をつけなきゃいけない理由が腑に落ちました。 さらに、パワーを「何か事を起こす力」として捉え直し、文化的な信頼や評判といったソフトな資源がどれだけ効いてくるのかも丁寧に書かれています。ここが分かると、対立の場で強さや正しさだけをぶつけるのが逆効果になる理由が、感覚ではなく構造として理解できます。 「職場の対立を避けたいのに、避けられずに疲れてしまう人」に静かに刺さる本です。僕自身、対立そのものより、どう扱えばいいのか分からないことに一番しんどさを感じていたので、その曖昧な悩みを少しずつ言語化してくれた一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの41%が集中しています。
読書の順序
この本の前に読まれた本
チームトポロジー 価値あるソフトウェアをすばやく届ける適応型組織設計
マシュー・スケルトン, マニュエル・パイス, 原田騎郎, 永瀬美穂, and 吉羽龍太郎
ゼロから“イチ”を生み出せる! がんばらない働き方
ピョートル・フェリクス・グジバチ
心理的安全性のつくりかた 「心理的柔軟性」が困難を乗り越えるチームに変える
石井遼介
みんなではじめるデザイン批評―目的達成のためのコラボレーション&コミュニケーション改善ガイド
アーロン・イリザリー(Aaron Irizarry), アダム・コナー(Adam Connor), 安藤 貴子, and 長谷川 恭久
STARTUP 優れた起業家は何を考え、どう行動したか (NewsPicksパブリッシング)
堀新一郎, 琴坂将広, and 井上大智
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt
対立の炎にとどまる――自他のあらゆる側面と向き合い、未来を共に変えるエルダーシップ
アーノルド・ミンデル、バランスト・グロース・コンサルティング株式会社、松村憲、西田徹

交渉プロフェッショナル 国際調停の修羅場から (NHK出版新書)
島田久仁彦

対立を歓迎するリーダーシップ 組織のあらゆる困難・葛藤を力に変える
アーノルド・ミンデル, バランスト・グロース・コンサルティング株式会社, 松村憲, and 西田徹

静かに分断する職場 なぜ、社員の心が離れていくのか (ディスカヴァー携書)
高橋克徳

信頼関係と動機づけの基礎: 実践!チームマネジメント研修① 実践シリーズ (株式会社ポテンシャル・ディスカバリー・コンサルティング)
坂本 健
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要