
対立を歓迎するリーダーシップ 組織のあらゆる困難・葛藤を力に変える
アーノルド・ミンデル, バランスト・グロース・コンサルティング株式会社, 松村憲, and 西田徹
日本能率協会マネジメントセンター / 2021-12-21
この本について
職場でちょっとした意見の食い違いが、そのまま空気の重さになって残ることってありますよね。対立を避けたい気持ちはあるけど、避け続けるほど話し合うタイミングも失われていく。僕自身も「これ、どこから手をつけたらいいんだろう」と立ち止まることが多いです。 この本を読んで少し視点が変わったのは、組織の中で起きる衝突が「個人同士の問題」だけで完結していない、と示してくれたところでした。組織はただの箱ではなく、感情や夢やお金といった、目に見えない要素まで含めた“ひとまとまりの存在”として動いている。そういう前提で見ると、表に出る対立はむしろ「組織が何を感じているのか」を知る入り口なんだと受け取れるようになります。 もう一つ大きかったのは、ディープ・デモクラシーという考え方です。全員が発言すべき、という意味ではなく、普段は声にならない立場や感情も含めて「そこにあるもの全部をいったん重要だとみなす」という姿勢。会議で意見が割れたとき、その場に出ていない不安や怒りまで含めて扱うと、単なる妥協ではなく、もう少し深いところから解決の糸口が出てくる感覚がありました。 対立を歓迎するなんて大げさに聞こえるかもしれませんが、実際はもっと地に足がついた内容です。目の前の衝突を「終わらせるため」ではなく、「組織や自分の理解を進めるため」に使いたい人には、とても相性がいいと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの29%が集中しています。
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