
対立の炎にとどまる――自他のあらゆる側面と向き合い、未来を共に変えるエルダーシップ
アーノルド・ミンデル、バランスト・グロース・コンサルティング株式会社、松村憲、西田徹
この本について
職場でもコミュニティでも、「なんでこんなに話がこじれるんだろう…」と感じる場面ってありますよね。相手が頑固だからとか、制度が悪いからとか、理由はいくつも思いつくけれど、自分の中にあるモヤモヤはなかなか晴れないまま続いてしまう。僕も同じで、対立が起きるとつい距離を置いたり、「穏便に済めばいいのに」と願ってしまうタイプでした。 この本が面白いのは、対立を避けたり収めたりするための“テクニック本”ではなく、そもそも自分がどんなパワーを持ち、どう無自覚に使ってしまっているのかを丁寧に見つめ直すところから始まることです。たとえば、ランクの高い側にいるときほど自分の言動が暴力になりうることに気づきづらい、とか、混乱や感情の爆発そのものに価値がある、といった指摘は、日常のやり取りを思い返すとハッとする場面が多いはずです。問題を“片付ける”のではなく、炎の中にとどまって、そこで起きているシグナルを拾う姿勢が描かれていて、読んでいるうちに自分の態度が少し変わっていきます。 特に、少数派の声が上がった瞬間を「チャンス」と捉える視点や、制度よりまず感情が癒える場をつくる必要性などは、実務でも人間関係でもそのまま効きます。対立を悪者扱いしないって、こんなに現実的なんだなと感じました。 「誰かを説得する前に、自分の立っている位置をちゃんと見たい」と思っている人にはすごく刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの23%が集中しています。
読書の順序
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