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岐路の前にいる君たちに ~鷲田清一 式辞集~

岐路の前にいる君たちに ~鷲田清一 式辞集~

鷲田清一

累計読者数3
平均ハイライト数 17.7件/人
star総合評価 52/100
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この本について

進路や仕事で迷っているときって、「自分の専門は本当に役に立つんだろうか」とか「いろんな価値観に振り回されて、何を基準に動けばいいのか分からない」といった感覚がじわじわ溜まってきますよね。頑張ってきたことがこのまま社会で通用するのか、あるいはまったく違う視点が必要なのか、その境目がぼんやりしている人は多いと思います。 鷲田清一『岐路の前にいる君たちに』は、そういうモヤモヤを一気に解決するタイプの本ではありません。ただ、読んでいるうちに「自分の立っている場所をもう一度見直すための視点」を静かに渡してくれる本です。たとえば、専門性を“内輪の符丁”で語らず社会の大きな地図に置きなおすこと、あるいは異なる分野の人と交わりながら複眼でものを見ること。どれも耳が痛いけれど、実際の仕事や人間関係で「あ、これが足りていなかったのかもしれない」と思い当たる人は多いはずです。また、「わからないものにわからないまま向き合う」「隙間を見つける」といった姿勢は、答えを急ぎがちな日常のなかで忘れがちな態度をそっと思い出させてくれます。 一言でいえば、自分の専門や経験を“社会に編みこむ感覚”が欲しい人に刺さる本です。岐路に立ったときにすぐ答えをもらうためではなく、自分がどう歩きたいのかを考えるための土台をもう一段深くしたい人には、静かに効いてきます。読後にすぐ行動が変わるというより、ふとした判断の場面で「あの言葉」が基準になっていることに気づく、そんな一冊です。

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