
岩井克人「欲望の貨幣論」を語る
丸山 俊一、NHK「欲望の資本主義」制作班
東洋経済新報社 / 2020-02-21
累計読者数3
平均ハイライト数 19件/人
推定読了時間 約2時間40分
star総合評価 59/100
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この本について
お金の動きに振り回されている感じが、ここ数年ずっと抜けませんでした。株価や為替のニュースを見るたびに、世界がどこに向かっているのか自分では掴めないまま、ただ「不安だけが増えていく」という感覚が強くなっていて。そんなときに読んだのが「岩井克人『欲望の貨幣論』を語る」です。 この本が面白いのは、お金そのものを「モノ」としてではなく、人間の取り決めや心理からもう一度見直していくところです。貨幣がすべてを抽象化してしまう構造、それが共同体のつながりを弱め、個人を自由にしつつも孤独にもしてしまうという視点は、自分のモヤモヤの正体をかなり言語化してくれました。ビットコインの話や、古代ギリシャの全面的な〈貨幣化〉と現在のグローバル資本主義が地続きに見えてくるあたりも、世界がいま不安定に揺れる理由を別の角度から理解できて、妙に腑に落ちました。 しかも、資本主義に対抗するには「同情や共感ではなく、万人に共通する原理が必要だ」という指摘が出てきて、個人の善悪の感覚をどう扱えばいいのか考え直すきっかけにもなります。単に経済の話ではなく「お金がある世界でどうやって人として立つか」を扱っている本です。 お金との距離感にずっと違和感を持っている人、いまの資本主義がなぜこんな形になったのかを腹落ちさせたい人には、とても刺さると思います。
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出版社による紹介
NHKBS「欲望の資本主義・特別編<欲望の貨幣論2019>」に追加独自インタビューも加え書籍化。「貨幣と欲望」の本質に迫る。
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