
大学はもう死んでいる? トップユニバーシティーからの問題提起 (集英社新書)
吉見俊哉 and 苅谷剛彦
集英社 / 2020-01-22
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推定読了時間 約3時間4分
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この本について
仕事でも学びでも、「なんで日本はこんなに動きが鈍いんだろう」と思う瞬間が増えてきました。自分の努力とは別のところで、社会の仕組み自体が前に進みにくいのでは…という、説明しづらいモヤモヤです。 この本を読んで少し腑に落ちたのは、大学や企業、国家の成り立ちがいまの働き方や学び方と噛み合わなくなっているという指摘でした。たとえば、日本の雇用慣行が大学教育の設計そのものに深く結びついていたことや、大学が「知識を持つ場」ではなく「書いて考える力を育てる場」であるべきなのに、その基盤が弱体化している現実。自分が現場で感じていたズレの正体を、歴史と構造の視点から説明してくれます。 もう一つ大きかったのは、「大学は社会から逃げ場でなくなった」という話です。これは学生だけでなく、働く大人にも響くと思います。流動性が低い社会の中で、学び直しや立て直しの回路が細くなっている。だからこそ、一度立ち止まって自分の思考を自分の言葉で持ち直す行為の大事さが際立つのだと感じました。 社会の変化が自分のせいなのか構造のせいなのか、その境界がよく分からなくなっている人に刺さる本です。読みながら、自分が何に違和感を覚えていたのかを言語化しやすくなりました。
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出版社による紹介
なぜ大学改革は失敗し続けるのか――? オックスフォード大学の苅谷剛彦と東大の吉見俊哉が徹底討論! 大学入試改革が混乱を極めているが、大学の真の問題はそこにあるのではない。日本の大学が抜け出せずにいる問題の本質に迫る刺激的な対論! 今、大学は歴史的に見ても大きな変革期にある。世界の多くの大学が、いわば瀕死の状態に陥っており、とりわけ日本の大学が抱える問題は根が深い。幾度となく改革が試みられるものの、ほとんど成果が上がらないのはなぜなのか。本書では、オックスフォード大学教授の苅谷剛彦と、ハーバード大学でも教えた経験のある東京大学大学院教授の吉見俊哉が、それぞれの大学を比較し、日本のトップレベルの大学が抜け出せずにいる問題の根幹を、対論を通じて浮かび上がらせる。
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