
寄り添うツイッター わたしがキングジムで10年運営してわかった「つながる作法」
キングジム公式ツイッター担当者
KADOKAWA / 202003
この本について
SNSの運営って、「これで合ってるのかな…」という不安がずっとつきまといますよね。トレンドを追えば浅くなる気がするし、商品紹介に寄りすぎれば宣伝くさくなる。かといって雑談ばかりでは意味がない。私自身も、どこでバランスを取ればいいのか日々迷っています。 この本が面白いのは、そういう不安に対して「正解」を押しつけてこないところです。むしろ、発信ってもっと生活に近くて、人との距離を測りながら手探りでやっていくものだよね、という視点をくれます。リプにこまめに返したり、季節ごとの体調気づかいを投稿したり、街の人の何気ない会話を拾ったり。どれもテクニックというより、人との関係を積み重ねていく行動そのものなんですよね。それが結果的に「企業アカウントの人格」を形づくっていく過程が丁寧に描かれています。 もうひとつ刺さったのは、担当者自身も迷いながら進んでいたという点です。売れ行きが止まった商品の発信をどうするか、社内の反対をどうやって説得したか、ルールはどこまで決めるべきか…。現場のリアルがそのまま書かれていて、SNS担当をしていると「あるある…」と息がゆるむ瞬間が多いはずです。特別なセンスではなく、日々の観察や会話の積み重ねで育っていくものだと示してくれるのも救いでした。 SNSで「何を言えばいいかわからない」と立ち止まっている人や、企業アカウントの温度感に悩んでいる人には特に刺さるはずです。発信の前に肩の力が抜けて、少しだけ人に寄り添う余裕が戻ってくる本でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの26%が集中しています。
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