ヨムナビ
不確実な時代に勝ち残る、ものづくりの強化書――フォード、大野耐一、ゴールドラットからデジタルの時代へ、製造業100年史から読み解く未来への鍵

不確実な時代に勝ち残る、ものづくりの強化書――フォード、大野耐一、ゴールドラットからデジタルの時代へ、製造業100年史から読み解く未来への鍵

村上悟

クロスメディア・パブリッシング(インプレス) / 2020-03-13

累計読者数5
平均ハイライト数 8.4件/人
推定読了時間 約5時間5分
star総合評価 45/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 23%

この本について

生産現場にいると、「結局どこを改善すればいいのか」がぼやけてしまうことが多いですよね。設備の稼働率なのか、工程能力なのか、手戻りなのか…。毎日数字を追っているのに、全体が前に進んでいる実感が薄い。僕もずっとそのモヤモヤを抱えていました。 この本は、そんな混沌を少しずつほどいてくれるタイプの一冊でした。たとえば、多品種少量の現場で“差し立て”がどれだけ全体の流れを左右するか、頭では分かっていたつもりでも、歴史と原理をセットで説明されると見える景色が変わります。また、TPSとTOCが「正反対の解」に見えつつ、実はそれぞれの時代背景や環境の違いから必然的に生まれたという視点は、目の前のトレンドに振り回されがちな自分にはかなり刺さりました。さらに、手戻りが渋滞の本質的な原因になるという話は、製造業に限らず知的労働にもそのまま重なる感覚があります。 結局のところ、現場の迷いは「何を判断基準にすべきか」を見失っているところから来るのだと思います。本書は、フォード、大野耐一、ゴールドラットらの思想を“歴史観”として整理し直し、今の時代にどう運用すべきかを落とし込んでくれる。新しいツールを真似する前に、まず自分たちの流れをどう捉えるかを考えたい人に向いています。 ものづくりの現場で「判断の軸が欲しい」と感じている人には、ゆっくり効いてくる本だと思います。

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt

村上悟の他の作品

すべて見る arrow_right_alt
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

本書は、製造業の100年にわたるイノベーションの歴史をたどりつつ、「未知」や「不確実」を制御する方法「ダイナミック・フロー・マネジメント」を解説するのが主眼です。 ▼不確実な時代に勝ち残る「特効薬」はあるのか 最近、メディアで「VUCA(ブーカ)」という言葉をよく見かけます。 これはVolatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑さ)、Ambiguity(あいまいさ)の頭文字を取ったもの。 「環境が複雑さやあいまいさを増して、将来の予測が非常に難しい状態にあること」を指しています。 いま、日本の製造業を取り巻く環境は、これまでにないほど複雑化・個別化し、かつて「お家芸」だった多品種少量のものづくりのノウハウが通用しない、「業務そのもの」が不確実な時代に突入しています。 競争力は年々低下しているのに、現場は疲弊し切っており、優秀な人材がバーンアウトして(燃え尽きて)いるのです。 そんな状況で、「こうすればよい」という特効薬はあるのでしょうか。 ▼ものづくりの100年史を振り返ると、未来が見える ものづくりの世界でこの100年余りを振り返ると、まずヘンリー・フォードが20世紀初頭に「同期生産方式」を確立し、19年間で1500万台ものT型フォードを生産しました。 そのフォードに学びながら、大野耐一が中心となって「トヨタ生産方式」を打ち立て、それは「リーン生産」の名で欧米にも広がります。 そして、エリヤフ・ゴールドラット博士がトヨタを徹底的に研究して「TOC(制約理論)」を生み出し、世界的ベストセラー『ザ・ゴール』で世に問うたのです。 本書では、この「3人のヒーロー」を中心に、ものづくりの100年史を振り返りながら、未来に向けて「未知」「不確実」をマネージする手法「ダイナミック・フロー・マネジメント」について解きほぐします。 発行:クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要