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ルイ・ボナパルトのブリュメール18日 (講談社学術文庫)

ルイ・ボナパルトのブリュメール18日 (講談社学術文庫)

カール・マルクス and 丘沢静也

講談社 / 2020-04-10

累計読者数5
平均ハイライト数 5件/人
推定読了時間 約2時間7分
star総合評価 43/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 28%

この本について

仕事でも社会のことでも、「自分で選んだわけじゃない状況の中で動くしかないんだよな…」という感覚が続くと、どうしても考えが行き詰まります。何を基準に判断すればいいのかも曖昧で、ただ流されているように見える瞬間があると思います。僕自身、このモヤモヤが強くなったときに、この本を読み直しました。 『ルイ・ボナパルトのブリュメール18日』は、19世紀フランスの政治劇を扱っている本ですが、抜粋の通り「人は選んだわけでもない状況のなかで歴史をつくる」という視点が、今の生活にもそのまま効いてきます。与えられた条件を嘆くのではなく、「状況そのものもまた人が積み重ねてきたものなんだ」と理解すると、自分の立ち位置の見え方が変わります。また、新しい言語を身につける話の比喩が示すように、古い枠組みに無意識に引き戻される自分とも向き合いやすくなります。 さらに、議会と大統領の関係や、階級が自ら権力構造を強化してしまう様子など、政治の世界で起きていることが「遠い話」ではなく、組織の意思決定や職場の力学にそのまま重なって見えてきます。自分がどんな前提のなかで判断しているのか、少し距離を置けるようになる本です。 「状況に振り回されている気がして、一歩引いて全体を見たい人」に特に刺さると思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

本書は、ジャーナリストとしてのカール・マルクス(1818-83年)が執筆した代表作、待望の新訳です。書名にあるルイ・ボナパルト(1808-73年)は、よく知られているとおり、ナポレオン1世の甥にあたります。1836年に武装蜂起を起こしたものの失敗して国外追放処分を受けたルイは、4年後にもクーデタを試みて失敗、終身禁固の刑を宣告されました。6年後の1846年に脱獄してイギリスに亡命しましたが、そこに勃発したのがヨーロッパ全土を巻き込む1848年の革命でした。 急遽フランスに帰国したルイは、同年9月には憲法制定議会の議員に選出され、貧困層のあいだに根強く残るナポレオン崇拝を利用して、12月には大統領選挙で勝利します。そうして、3年後の1851年12月2日にはクーデタを起こし、反対派の議員を逮捕して議会を解散、国民投票で圧倒的な支持を得ると、ついに翌1852年12月には皇帝に即位し、ナポレオン3世(在位1852-70年)として第二帝政を開始することになるのです。 本書は、この過程をジャーナリストとしてつぶさに見ていたマルクスが、1848年の革命から1851年のクーデタに至る歴史を追いながら、何が起きたのか、なぜナポレオンは次々にみずからの野望を実現することができたのかを分析したもので、ルイが皇帝になった1852年に雑誌で発表されました。ここに見られるのは、巧みに民意を利用して選挙に大勝し、政治と憲法をほしいままにしていくプロセスにほかなりません。同じ光景は、それから150年以上を経た今日、さまざまな国で再現されているものだと言えるでしょう。 ――こうした背景を踏まえつつ、数多くの巧みな翻訳を送り出してきた訳者が「慣れない畑」にもかかわらず育て上げた豊かな果実が、この新しい翻訳です。底本は、1869年にハンブルクで単行本として出版された改訂第2版を用いました。 本書の日本語訳としては岩波文庫(1954年)と平凡社ライブラリー(2008年)のものが広く親しまれてきましたが、第2版の翻訳である前者はいかんせん古いと言わざるをえず、後者は新しいものの第1版の翻訳で、必ずしも一般的とは言えません。そのような状況が長らく続いてきた中、練達の訳者による第2版の新訳、たくさんの人たちのニーズに応える、まさに待望の1冊になることでしょう。 [本書の内容] 政治党派一覧 関連年表 はじめに ルイ・ボナパルトのブリュメール18日 訳者あとがき
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