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百貨店・デパート興亡史 (イースト新書)

百貨店・デパート興亡史 (イースト新書)

梅咲恵司

イースト・プレス / 2020-04-10

累計読者数3
平均ハイライト数 17.3件/人
推定読了時間 約2時間53分
star総合評価 61/100
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この本について

街を歩いていて、昔は「特別な場所」だったはずの百貨店が、気づけばなんとなく元気を失っているように見えることがあります。自分の生活とも仕事とも距離があるようで、でもどこかで「なぜこうなったんだろう」と気になってしまう。そんなモヤモヤを抱えたまま通り過ぎてしまう場所のひとつが、百貨店かもしれません。 この本は、単なる歴史の振り返りではなく、「百貨店の強みとは何だったのか」を軸に読み解いていきます。例えば、価格表示すら曖昧だった時代に定価や返品可を打ち出したパリのル・ボン・マルシェの話を知ると、百貨店ってそもそも“買い物の不自由さ”を壊す存在だったと気づきます。さらに、日本の百貨店が帝劇と並ぶ象徴だった時代の空気を知ると、場所そのものが人の憧れを育てていたことも見えてくる。そして、消化仕入れが広がることで独自性が薄れ、強みが少しずつ揺らいでいく様子を追うと、今の課題にも自然と結びついてきます。 読んでいるうちに、「百貨店が変わった」というより「時代に合わせた役割が変わり続けているだけなんだ」と視点が少しやわらかくなります。都心の一等地を活かした空間ビジネスや、“モノを売らない店”という新しい姿への転換も、急に始まったわけじゃなく、歴史の延長線にある流れとして理解できてくるはずです。 昔の百貨店に懐かしさを感じる人よりも、「変わりゆく商業の仕組みを自分の仕事にも落とし込みたい」というタイプに特に刺さる本だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

江戸時代から続く「小売の王様」は、その使命を終えたのか? 三越、伊勢丹、高島屋、松坂屋、大丸、西武、東急、阪急…… 変革はいつ止まったのか、再び革新は起こるのか。 江戸時代の呉服屋に起源を持ち、およそ四〇〇年の歴史を誇る百貨店。近代小売業の先駆、業界のトップとして、日本の消費文化を創ってきた。しかし、いまや経営は厳しさを増す一方で、その存在が揺らいできている。三越、伊勢丹、高島屋、松坂屋、大丸、西武、東急、阪急……。かつて隆盛を極めた百貨店は、商品販売で、宣伝戦略で、豪華施設で、文化催事で、いかにして日本社会を牽引してきたのか。「モノが売れない」時代となり、デジタル化が進む現代において、何を武器に活路を拓くのか。「週刊東洋経済」副編集長が、その歴史と展望に迫る。 【目次】 はじめに 序 章 「イノベーター」として君臨した百貨店 第一章 商い――「モノ」が売れない時代に何を売るか 第二章 流行創出――文化の発信地にまだブランド力はあるか 第三章 サービス――「おもてなし」は武器であり続けるか 終 章 かつての「小売の王様」はどこへ向かうのか おわりに 主な参考文献
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