
全面改訂 投資信託選びでいちばん知りたいこと
朝倉 智也
ダイヤモンド社 / 2020-06-03
この本について
投信を始めたいと思いつつ、「どれを選べばいいのか」「そもそも何を基準に判断すればいいのか」で止まってしまうこと、けっこうありませんか。僕もずっと、ランキングや口コミを眺めては「これでいいのかな」と決め手を欠いたまま時間だけ過ぎていました。 この本が助かったのは、投信選びの“前段階”をちゃんと扱ってくれたところです。まず最初に、自分が何%の利回りを目指せばいいのかを計算する。その上で、必要な資産配分を決め、個別の商品を選ぶのは最後でいい。気持ちとしては早くファンド名を決めたいのに、順番を整えてくれることで、ようやく迷いが減っていきました。さらに、複数の投信を比べるときにシャープレシオを使えば「どれが効率よく運用されているか」が一目で分かるようになるのも、実践でかなり効きました。 もう一つ大きかったのは、資産配分の影響が8割を占めるという視点です。商品選びに神経を使いすぎていた自分には、ここがかなり刺さりました。どのファンドが“当たり”か探すより、株式と債券の比率がずれてきたら±10%でリバランスする。そんな地味な作業を淡々と続けるほうが、結果的に安心できる。半年に一度のチェック項目も具体的で、運用を続けるときの「これだけ見ておけばいい」が明確になります。 投信の仕組みや安全性についても過剰に不安を煽らず、必要なことだけ整理してくれるので、「怖いから動けない」という人にも丁寧に寄り添ってくれます。将来に向けて長期で資産形成したいけれど、最初の一歩で迷っている人に静かに刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
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