
【合本版】おいしいコーヒーのいれ方(全19冊) (集英社文庫)
村山由佳
集英社
累計読者数3
平均ハイライト数 35.7件/人
推定読了時間 約24時間49分
star総合評価 78/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 90%
この本について
最近、どうしても自分の気持ちに折り合いがつかないまま日々を回してしまうことがあって、ふとした瞬間に胸の奥がざわつくことがあります。過ちに向き合う覚悟とか、誰かに頼る怖さとか、忘れたいのに忘れられない気持ちとか…。頭では処理しきれない感情が溜まっていくあの感じ、きっと多くの人が抱えているものなんじゃないかと思います。 『おいしいコーヒーのいれ方』は、恋愛小説という枠に収まりながらも、そうした感情の濁りに触れる場面がやたらと多くて、読む側の心の温度に寄り添ってくるところが強いんですよね。たとえば「怒りや恨みは自分をも傷つける」という気づきにしても、「誰かに話すことで初めて軽くなるモヤモヤ」の描写にしても、自分でも整理しきれない感情を一度外に置いて眺め直す手助けをしてくれる。さらに、願いが届かなくても祈った経験が自分の奥に落ちて変化を生む、という視点は、報われなかった努力や恋心に意味を見いだせずにいた時にそっと背中を押してくれる感じがありました。 これは「誰かを大切に想った経験がある人」ほど刺さる気がします。恋愛の話なのに、人生の諦め方とか立て直し方にまで踏み込んでくる。すぐに答えが出るタイプの本ではないけれど、心の深いところで静かに効いてくる物語です。ゆっくり読みたい時にぜひ。
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出版社による紹介
高校3年になる春、父の転勤のため、いとこ姉弟と同居するはめになった勝利。そんな彼を驚かせたのは、久しぶりに会う5歳年上のかれんの美しい変貌ぶりだった。しかも彼女は、彼の高校の新任美術教師。同じ屋根の下で暮らすうち、勝利はかれんの秘密を知り、その哀しい想いに気づいてしまう。守ってあげたい! いつしか一人の女性としてかれんを意識しはじめる勝利。ピュアで真摯な恋の行方は…。第一シリーズ全10冊を1冊にまとめた合本版。
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