
「わかっているのにできない」がなくなる習慣化のシンプルなコツ
山崎啓支
この本について
習慣を変えたいと思っているのに、いざ行動の番になるといつもの流れに戻ってしまうことってありますよね。自分の中で「やったほうがいい」と分かっているのに、気づけば流されている。僕もよくあります。ただ、その“流されている時間”が何なのか言語化できないまま責めてしまうと、余計に動けなくなるんですよね。 この本が面白いのは、「意識」と「無意識(脳内プログラム)」をしっかり分けて扱っているところです。無意識は敵ではなく、あなたを安全に生かそうとして働く“部下”のような存在として描かれます。そして、変わらない理由は意志が弱いからではなく、部下に任せっぱなしで自動運転になっているだけ、という視点に置き換えてくれる。ここがまず気が楽になるポイントでした。さらに、思考や感情を“自分そのもの”と同一化しないという考え方が入ってくると、「なんでいつもこう考えちゃうんだろう」という責め方が、少し観察寄りに変わります。この距離感が生まれるだけで、習慣のコントロールがしやすくなる感じがありました。 もうひとつ大きいのは、プログラムの書き換え方が“体験とことばを意識的に使う”という地に足のついた方法で語られているところです。派手なテクニックではなく、今日から意識できるレベルの小さな介入が中心。例えば、「思考の流れはこうなっている」という言い方に変えるだけでも、意識が主導権を握りやすくなる。この“小さなてこの原理”みたいなアプローチが、継続のしんどさを減らしてくれます。 自分の思考や感情に振り回されがちな人、そして「変わりたいけど、自分のどこを変えたらいいのかまだうまく掴めていない人」に特に刺さる一冊だと思います。
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