
図解まるわかり クラウドのしくみ
西村 泰洋
翔泳社 / 2020-09-03
この本について
クラウドまわりの話って、言葉だけ知っていても結局どうつながっているのか分からず、仕事で判断に迷うことが多いですよね。DevOpsとかVPCとかSDNとか、会議では当然のように飛び交うのに、腹落ちしないまま「まあそういうものか…」で流してしまうあの感じ、僕も長く引きずっていました。 この本は、そういうモヤモヤを一気にほどくというより、「あ、こういう仕組みで動いていたのか」と部品ごとに輪郭がはっきりする感覚に近いです。たとえばコンテナがなぜ軽いのかをOSレベルから説明してくれたり、VLANやSDNの制約と進化がどう次の技術につながっているのかを、抽象化せずにちゃんと描いてくれます。さらに、クラウド事業者の裏側で何が起きているのか(冗長化の仕組みやデータセンターの設計思想など)まで触れていて、普段なんとなく使っていたサービスに実体が宿る感じがしました。 読み終えると、クラウドを単に「便利な外部リソース」と見るのではなく、どのレイヤーで何が抽象化され、どこに責任境界があるのかが自分なりに言語化できるようになります。インフラに強くなりたいというより、「仕事でクラウドを使う以上、最低限の地図がほしい」という人にちょうどいい本だと思います。 特に、複数のSaaSや環境が増えて複雑さに疲れている人、自社システムの移行や構成管理で判断を任されることが増えた人には刺さるはずです。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
読書の順序
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