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大分断 教育がもたらす新たな階級化社会 (PHP新書)

大分断 教育がもたらす新たな階級化社会 (PHP新書)

エマニュエル・トッド and 大野 舞

PHP研究所 / 2020-07-14

累計読者数4
平均ハイライト数 1.8件/人
推定読了時間 約2時間1分
star総合評価 28/100
boltライト読書型
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この本について

最近、社会のニュースを見ていて「なんでこんなに噛み合わないんだろう」とか、「努力しているはずなのに報われ方が人によって全然違うよな…」みたいな、説明しづらいモヤモヤを抱えることが増えました。自分の力不足というより、構造そのものがズレているんじゃないか……そんな感覚に近い人は多いと思います。 『大分断』が刺さるのは、この“説明のつかないズレ”を、教育格差という軸から丁寧に言語化してくれるところだと感じました。支配階級が目的を失っているという指摘は、単なる富の偏りとは違う種類の行き詰まりを示していて、社会の空気の重さに合点がいく場面が多いです。また、民主主義が機能しづらくなる理由を「教育レベルの差」と結びつけて見せる視点は、普段あまり意識しない構造を浮かび上がらせます。個人的には、学ぶこと自体を目的にしていたはずの教育が、生存競争のツールにずれこんでしまった話に、妙な実感がありました。 社会の流れに振り回されている気がする人や、個人の努力だけでは説明できない閉塞感の正体を知りたい人には特に向いています。何かを劇的に変える本というより、「いま自分が立っている場所の輪郭が少しはっきりする本」という距離感がちょうどいい一冊でした。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

【欧州最大の知性が日本読者のために語り下ろした待望の最新刊を電子書籍化】これまで、ソ連崩壊からトランプ大統領の誕生まで数多くの「予言」を的中させてきたエマニュエル・トッド。著者は本書で「現代における教育はもはや、社会的階級を再生産し、格差を拡大させるものになってしまった」と断言する。かつては平等の象徴であった教育だが、今や高等教育の階層化がエリートと大衆の分断・対立を招き、民主主義の機能不全とポピュリズムを生んでいる。本書では、教育格差を軸として、先進各国で起きている分断の本質を家族構造が能力主義・民主主義に及ぼす影響や地政学的要素に鑑みながら、鮮やかに読み解いていく。日本の未来、そして変質する世界の行方は。欧州最大の知性が日本の読者のために語り下ろした、これからの世界情勢を知るために必読の1冊。 ※本書は累計46万部突破「世界の知性」シリーズ中の1作です。 ◆目次より抜粋◆●第1章 教育が格差をもたらした ●第2章 「能力主義」という矛盾 ●第3章 教育の階層化と民主主義の崩壊 ●第4章 日本の課題と教育格差 ●第5章 グローバリゼーションの未来 ●第6章 ポスト民主主義に突入したヨーロッパ ●第7章 アメリカ社会の変質と冷戦後の世界 【PHP研究所】
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