
サボタージュ・マニュアル:諜報活動が照らす組織経営の本質
米国戦略諜報局(OSS) and 越智啓太
この本について
仕事でもチームでも、「なんでこんなに進まないんだろう…」って理由がはっきりしない停滞にぶつかることがあります。自分の発言タイミングをうかがう沈黙の時間や、会議のための会議、妙に攻撃的な空気…。誰が悪いとかじゃなく、じわじわと士気だけが削られていくあの感じです。 この本は、そんな“正体の見えない停滞”を、あえて逆方向から照らしてくれます。もともとは破壊工作のマニュアルですが、そこで書かれている「組織をダメにする行動」が、こちらの意図とは関係なく日常の職場にも紛れ込んでしまっているのが怖いところです。例えば、決断を遅らせるために延々と情報を集める姿勢とか、権限や方針にこだわって議論を止めてしまう空気とか、指示を理解できないふりをして仕事を細かく止める動きとか…。自分や周りの行動を、別の角度から見直すきっかけになります。 読みながら、自分も気づかぬうちに調整コストを増やしていたり、「何を言っても変わらない」という無意識の諦めをチームに伝染させていたかもしれない、と少しヒヤッとしました。でも同時に、どこを外せば前に進めるのかが、具体的に見えてくる感覚もあります。組織を良くするというより、“詰まりの正体を言葉にできるようになる”本という位置づけが近いかもしれません。 こんな人に刺さると思います。自分の職場の停滞が「人の問題」か「構造の問題」かわからなくなってきた人。僕と同じように、なんとか日々の仕事を前に進めたいだけなのに、知らない間に足を取られてしまう感覚がある人には特におすすめです。
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多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの24%が集中しています。
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